コトニアガーデン新川崎 – 多世代交流型複合開発

Client: 東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ジェイアール東日本都市開発

コトニアガーデン新川崎は JR東日本グループの旧社宅跡地を、地域やまち、多世代の交流を育む広場と、広場を取り囲む「賃貸住宅」、「商業施設」、「高齢者福祉施設」、「認可保育園」へ一体開発した街区。低層の建物を分棟形式で配置し、周辺景観と調和する形で整備。利用する年代も用途も異なる施設全体を、「レンガ壁(全長:80m)」がつなぐことで、一体感と賑わいを生む空間を創出した。また開業後には地域を巻き込んだイベントなども開催。多世代が交流し、みんなでつくる、そんな地域コミュニティに根ざしたまちづくりを目指した。

一方で、昨今「地域コミュニティ」というキーワードは、郊外開発における“マジックワード“と化しつつある。特に近隣商圏を中心とした郊外型施設は、顧客=地元住民といっても過言ではなく、「低価格や品揃え」はもちろん「地域≒顧客との関係づくり」が求められる状況となっている。しかし、効率化が優先される大規模開発と地域コミュニティは、本来相性がいいとはいえない。効率化し、オペレーションの均質化を進めれば進めるほど、顔が見えなくなっていく……。本取組みでは、「効率化」と「地域コミュニティ」という矛盾する概念の共存を目指した。具体的には、敷地と建物のスキマにいかに「地域コミュニティ」を育む余白をつくるか。そうした点に主眼に置いたプロジェクトである。

また、我々はデザイナーとして、コンセプト検討及び、外構及び広場を中心とした建物全体のデザイン監修のみならず、「まちびらきイベント」および開業後のコミュニティ運営支援を担うことで、継続的な施設の賑わい創出にコミットする。開業以降は、月1回の出店者会議に加えて、地域住民や地元NPO等を巻き込むことで、施設の持続可能性を高める。

名称 コトニアガーデン新川崎
所在地 神奈川県川崎市幸区北加瀬2丁目11番1〜5
構成 店舗(15区画)、賃貸住宅(60戸)、高齢者サービス施設(80室)、認可保育園(定員:70名)
開業 2018 年春
敷地面積 約11,600m²
延床面積 約12,000m²
事業主 (株)ジェイアール東日本都市開発
基本計画 (株)ジェイアール東日本建築設計事務所
設計・施工 鉄建建設(株)
タウンマネジメント構想立案 (株)リライト
デザイン監修 (株)リライト建築・不動産事業部
植栽デザインアドバイス SfG landscape architects
運営会社 賃貸住宅:(株)ジェイアール東日本都市開発、店舗:(株)ジェイアール東日本都市開発、高齢者福祉施設:(株)エヌアールイーサービス、認可保育園:ライクアカデミー(株)
タウンマネジメント業務 (株)リライト

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