西荻を歩いていると、マルシェをやっていることがあります。
野菜があって、コーヒーがあって、焼き菓子があって。テーブルひとつ分くらいの小さなお店もたくさんあります。
こういうのを見ていると、
「自分もクッキーくらいなら売れるんじゃないか」
と思ったりします。
別にお菓子屋さんになりたいわけではない。
毎朝5時に起きて仕込みをする生活にも、まだ特に憧れていない。
ただ、一回くらい売ってみたい。
そういう話です。
一日だけ、小さなお店をやってみる。
申し込みから当日までを考えてみる話。
西荻を歩いていると、マルシェをやっていることがあります。
野菜があって、コーヒーがあって、焼き菓子があって。テーブルひとつ分くらいの小さなお店もたくさんあります。
こういうのを見ていると、
「自分もクッキーくらいなら売れるんじゃないか」
と思ったりします。
別にお菓子屋さんになりたいわけではない。
毎朝5時に起きて仕込みをする生活にも、まだ特に憧れていない。
ただ、一回くらい売ってみたい。
そういう話です。
とりあえず「マルシェ 出店者募集」と検索してみます。
Instagramにもたくさん出てきます。
募集要項を読むと、
出店料3,000円。
机は持参。
雨天決行。
食品販売の場合は別途書類提出。
なるほど。
このあたりまでは、なんとなく想像通りです。
問題は、その「別途書類」のあたりからです。
営業許可証の写し。
食品表示。
出店する自治体によっては保健所への確認。
突然、話がクッキーから行政に移ります。
マルシェに出るというのは、机を出してお菓子を並べるだけではないらしい。
さらに調べていると、もっと基本的な問題が出てきます。
販売するお菓子を、どこでつくるのか。
「家で焼くけど?」
と思います。
普段ずっとそこで焼いているので、当然です。
ところが、家で自分たちが食べるお菓子をつくるのと、販売する商品を製造するのは別の話です。
焼き菓子などを製造して販売する場合には、営業許可を受けた施設が必要になります。
「え、マルシェに一日出たいだけなのに、工房が必要なの?」
となります。
たぶん、初めて調べた人が一度は通るところです。
では、製造できるキッチンをつくろう。
とは、なかなかなりません。
物件を借りて、設備を入れて、許可を取る。
そこまでいったら、もう「ちょっとマルシェに出てみよう」という規模ではありません。
まだクッキー一枚も売っていないのに、厨房だけ完成することになります。
そこで、レンタルキッチンとかシェアキッチンというものが出てきます。
菓子製造に必要な設備や許可を備えたキッチンを、必要な時間だけ使う。
言われてみれば単純です。
レンタル会議室があるなら、レンタルキッチンがあってもおかしくない。
でも、自分でお菓子を売ろうと思うまで、あまり検索することのない場所でもあります。
場所が決まったら、お菓子をつくります。
クッキー、スコーン、パウンドケーキ。
好きなものを全部並べたくなりますが、種類を増やすと当然、仕込みも増えます。
袋もラベルも増えます。
初回から10種類くらいつくると、自分で自分の首を絞める可能性があります。
3種類くらいでも、テーブルに並べれば案外それっぽい。
そして次に困るのが、値段です。
いつも人にあげていたクッキーに、
「350円」
と書く。
急に責任が発生します。
材料費だけ考えると200円でもいいような気がする。
つくった時間まで入れると500円くらい欲しい。
でも隣の店を見ると、すごくきれいな袋に入ったクッキーが400円で売っている。
困ります。
たぶん商売というのは、こういう小さな「いくらにする?」の連続なんだと思います。
当日。
テーブルを出して、クロスを敷いて、お菓子を並べます。
さっきまで家の中にあったスコーンが、急に商品になります。
ここまで来ると、自分がお店側にいるのもちょっと不思議です。
お客さんが前を通ります。
商品を見る。
止まる。
値札を見る。
行ってしまう。
また来る。
一個買う。
たぶん最初のうちは、全部見ています。
店員さんってこんなに「買うかな、買わないかな」を見ていたのか、と思います。
そして知らない人が、自分のつくったお菓子を買って帰ります。
これは本当にうれしい。
初めて売ってみると、だいたい予想していなかったことが起こります。
逆に、ほとんど売れないこともあると思います。
でも、それも一度出てみればわかります。
Instagramで写真を100回眺めても、
「このスコーンなら420円でも買う人がいる」
ということまではわかりません。
実際にテーブルに置いてみないと、わからないことが結構あります。
マルシェに出ると「完売しました!」と言いたくなります。
もちろん全部売れたらうれしい。
でも、30個持っていって12個残ったとしても、
「この場所、この価格、この商品なら18個売れた」
という数字は残ります。
これはこれでかなり重要です。
次回は20個でいいかもしれない。
値段を変えるかもしれない。
クッキーを減らして、スコーンを増やすかもしれない。
そもそも別のマルシェに出たほうがいいのかもしれない。
一回売ってみると、次に考えることが急に具体的になります。
「いつか売ってみたい」と思っているときは、まだ何も決まっていません。
「スコーンがあと5個あればよかった」まで来ると、だいぶ商売っぽくなっています。
西荻高架下にあるnishiogi[b]には、キッチンBというシェアキッチンがあります。
菓子製造や飲食店営業に対応していて、焼き菓子やパンなどをつくる場所として利用できます。
「マルシェに出たい。でも、つくる場所がない」
というときにも使えます。
もちろん、ここでお菓子をつくれば勝手に売れるわけではありません。
売れ残ったら持って帰る。そこは普通に自分でやります。
nishiogi[b]が用意できるのは、その途中にある「つくる場所」です。
それくらいです。
でも、一日だけお店をやってみたい人にとっては、その「それくらい」がないと始まらなかったりします。
マルシェに出るために調べてみると、思ったよりやることがあります。
申し込んで、つくる場所を確保して、商品を決めて、包装して、値段をつけて、当日売る。
書き出すと面倒です。
でも、店を一軒つくることを考えれば、ずいぶん小さい。
一日だけやってみる。
売れたら、もう一回やる。
疲れたら、しばらくやらない。
思ったより楽しかったら、次は違う商品を持っていく。
そのくらいでも、お店はできます。
街のマルシェに並んでいる小さなお店も、最初は案外、
「一回やってみようかな」
くらいだったのかもしれません。
nishiogi[b]では、通常、シェアキッチンの1回利用は受け付けていません。
ただ、このSTORYを読んで、 「マルシェに一度出てみたい」 「まず一度、販売するためのお菓子をつくってみたい」 と思った方のために、初回限定の利用枠をご用意しました。
STORY読者限定・初回のみ
はじめての1回利用
8,800円(税込)
4.5時間 / 初回説明つき
初回利用時は、スタッフが現地で設備や利用方法をご説明します。 そのため、ご案内できる初回利用枠を毎月2枠に限定しています。
初回利用のご案内日時
第2水曜日・第4金曜日
13:00〜17:30
マルシェへの出店がまだ決まっていなくても構いません。 「いつか出てみたい」「まず一度つくってみたい」という段階からご相談いただけます。
お申し込み内容を確認のうえ、利用可能な日をご案内します。
ご利用までの流れ
まずは、どんなものをつくってみたいか、 どんな販売をしてみたいかを教えてください。
※通常は1回利用を受け付けていません。初回限定枠は毎月2枠を目安としており、利用目的や空き状況等によりご案内できない場合があります。