西荻窪のシェアキッチン nishiogi[b]

「お菓子、売ってみようかな」
と思ったら

店を持たなくても、仕事を辞めなくてもいい。
“いつか”を一度だけ試してみるための話。

お菓子づくりが趣味、という人はけっこういます。

休日にクッキーを焼いたり、誕生日にケーキをつくったり。人にあげたら思いのほか評判がよくて、「これ、売れるんじゃない?」なんて言われることもある。

もちろん、たいていは「いやいや」と笑って終わります。

でも、それが何度か続くと、ちょっとだけ考えてしまうんですよね。

本当に売ってみたら、どうなるんだろう。

とはいえ、「お菓子を売ってみたい」と「お菓子屋さんを開きたい」の間には、まあまあ距離があります。

会社を辞めるつもりはないし、店舗を借りるほどの覚悟もない。そもそも、自分のお菓子に値段をつけたことすらない。

ただ、一度くらいは売ってみたい。

今回は、そんな人の話です。

いきなり「開業」まで考えなくてもいい

「お菓子を売る」と検索すると、わりと早い段階で「開業」という言葉が出てきます。

事業計画、資金調達、物件探し、厨房設備……。

いや、まだクッキーを売ってみたいだけなんだけど。

という気持ちになる人もいると思います。

実際、お菓子を売る方法は自分のお店を持つだけではありません。

地域のマルシェに出てみたり、イベントに参加したり、お店に置いてもらったり、オンラインで販売したり。

月に一度だけやる、という人だっています。

最初から「お菓子屋さんになる」と決めるのではなく、まず一回やってみる。

考えてみれば、そんな始め方があってもいいはずです。

販売のイメージ

で、どこでつくる?

ここまでなら、わりと楽しそうです。

「何を売ろうかな」

「パッケージどうしよう」

「屋号つけちゃう?」

このあたりは、考えているだけでも楽しい。

ところが実際に調べていくと、ひとつ地味だけど大事な問題が出てきます。

どこでつくるのか。

普段お菓子をつくっているのは、自宅のキッチンという人が多いと思います。でも、自分たちで食べるものをつくるのと、商品として販売するものをつくるのは、同じではありません。

食品を製造・販売する場合は、扱う食品や営業の形態によって営業許可や届出が必要になります。焼き菓子などを製造して販売する「菓子製造業」も、営業許可が必要になる業種のひとつです。

つまり、

「じゃあ今度の日曜日に家で50個焼いて、マルシェで売ろう」

とは、必ずしもいかないわけです。

ここで急に、趣味だったお菓子づくりに「保健所」とか「営業許可」といった言葉が登場します。

ちょっと現実に戻されます。

じゃあ、工房をつくるのかというと

販売用のお菓子をつくる場所が必要。

となると、次に考えるのは「自分でつくる?」です。

専用のキッチンを用意して、必要な設備をそろえて、許可を取る。

もちろん、本格的に商売を始めるならそういう方法もあります。

でも、まだ一個も売っていません。

売れるかどうかもわからないのに、先に工房をつくる。なかなか順番として勇気があります。

そこで出てくるのが、シェアキッチンという選択肢です。

ざっくり言えば、必要な設備や許可を備えたキッチンを、必要な時間だけ借りる仕組み。

自分で工房を持つほどではないけれど、家のキッチンではつくれない。

この、なんとも言えない隙間を埋めてくれます。

シェアキッチンという言葉を知らなかった人にとっては、「キッチンって借りられるんだ」というところからかもしれません。

お菓子づくりにも使えるシェアキッチン
必要な設備を備えたキッチンを、必要な時間だけ借りるという選択肢。

一度売ると、たぶんいろいろわかる

場所が見つかったら、あとは実際につくって、売ってみます。

ここで初めて、自分のお菓子が「人にあげるもの」から「商品」になります。

値段はいくらにするのか。
何個つくるのか。
包装はどうするのか。
どの商品を多めにつくるのか。
そもそも、お客さんは買ってくれるのか。

やってみないとわからないことばかりです。

たとえば、自信作のクッキーより、なんとなく持っていったスコーンのほうが先に売り切れるかもしれない。

500円では売れなかったものが、見せ方を変えたら売れるかもしれない。

「前回おいしかったので」と、また来てくれる人がいるかもしれない。

もちろん、全然売れない可能性もあります。

でも、それも含めて一度やってみると、「いつかお菓子を売ってみたい」と考えていたときより、次に考えることはずっと具体的になります。

マルシェのイメージ

月に一度続けてみるのか。

別のイベントにも出てみるのか。

オンラインでも販売してみるのか。

あるいは、「やっぱり趣味でつくるのが一番楽しい」となるのか。

どれでもいいと思います。

一度売ってみたからこそ、わかることです。

nishiogi[b]

西荻にも「まずやってみる」ためのキッチンがあります

西荻窪の高架下にあるnishiogi[b]にも、そんなときに使えるシェアキッチンがあります。

nishiogi[b]がテーマにしているのは「小商い」。

小商いというと少し立派に聞こえますが、要するに、いきなり大きな店を構えなくても、自分のできる範囲から商売を始めてみよう、ということです。

焼き菓子・パンの製造
カフェ営業
料理教室

キッチンBは、菓子製造や飲食店営業に対応したシェアキッチン。

焼き菓子やパンをつくったり、カフェを営業したり、料理教室を開いたりと、それぞれの商いに使われています。

とはいえ、ここを借りれば突然「お菓子屋さん」になれる、という魔法の場所ではありません。

商品を考えるのも、値段を決めるのも、売るのも自分です。

一回試してみたいだけなのに、そのために店をつくらないといけない。わけではない。

それくらいのキッチンが、案外ちょうどいいんじゃないかと思います。

「いつかのお店」を、一回だけやってみる

お菓子を売ってみたいと思ったからといって、人生をかける必要はありません。

仕事を辞めなくていいし、店を持たなくてもいい。

屋号だって、あとで考えればいい。

まず一度つくって、値段をつけて、誰かに買ってもらう。

やってみて楽しかったら、もう一回やればいい。

そうでもなかったら、やめてもいい。

「いつかやりたいこと」というのは、ちゃんと準備ができたら始めるものだと思いがちです。

でも実際には、準備ができる日なんてなかなか来ません。

だったら、一回だけやってみる。

お店の始まりなんて、案外そのくらいなのかもしれません。

STORY読者限定 毎月2枠のみ

通常は受け付けていない
「はじめての1回利用」をご用意しました。

nishiogi[b]では、通常、シェアキッチンの1回利用は受け付けていません。

ただ、このSTORYを読んで、 「いきなり継続利用を決めるのは少しハードルが高い」 「まず一度、自分のお菓子をつくってみたい」 と思った方のために、初回限定の利用枠をご用意しました。

STORY読者限定・初回のみ

はじめての1回利用

8,800円(税込)

4.5時間 / 初回説明つき

毎月2枠限定 通常は1回利用を受け付けていません

初回利用時は、スタッフが現地で設備や利用方法をご説明します。 そのため、ご案内できる初回利用枠を毎月2枠に限定しています。

初回利用のご案内日時

第2水曜日・第4金曜日
13:00〜17:30

お申し込み内容を確認のうえ、利用可能な日をご案内します。

ご利用までの流れ

  1. Webから利用希望を送信
  2. 利用内容・必要資格を確認
  3. 事前決済
  4. 利用規約への同意
  5. 初回利用日に現地説明
  6. 4.5時間利用
  7. 清掃・写真報告
  8. 退出

まだ具体的な商品や販売方法が決まっていなくても構いません。 まずは、どんなことをやってみたいか教えてください。

※通常は1回利用を受け付けていません。初回限定枠は毎月2枠を目安としており、利用目的や空き状況等によりご案内できない場合があります。

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