2019.10.02
コトニアガーデン新川崎が「2019年度 グッドデザイン・ベスト100」 を受賞!
リライトが関わった3つのプロジェクトが、2019年度グッドデザイン賞を受賞!
コトニアガーデン新川崎が「グッドデザイン・ベスト100」、ウエリスオリーブ成城学園前とクマガヤプレイスは「グッドデザイン賞」に選ばれました。
■コトニアガーデン新川崎|2019年度グッドデザイン・ベスト100
レンガ壁による広場創出と余白のデザイン
https://www.g-mark.org/award/describe/49494
【概要】
「多世代交流のまちづくり」をテーマに、JR東日本社宅跡に計画された大規模複合開発プロジェクト。店舗、賃貸住宅、高齢者サービス施設、認可保育園などにより断片化された敷地内の空地と通路を“80mのレンガ壁”でつなぎ、地域の人たちや住民・利用者のためのパブリックな広場に再構成。コミュニティが生まれる“余白”をデザインした。
【審査委員の評価】
多世代が共生する暮らしを大都市の中でどう実現していくかという、これからの重要なテーマに対する一つの答えが提示されている。豊かな屋外空間は居場所、遊び場であり、同時に抜け道、共通の動線であり、また視線が交錯し出会いにもつながるコミュニティ空間である。レンガ壁などによって居場所性とプライバシーを調停するなど、限られたコスト条件の中での工夫も様々見られ、今後の都市の複合空間としてのモデル性を見ることができた。
■ウエリス調布の森・ウエリスオリーブ成城学園前|2019年度グッドデザイン賞
多世代複合型集合住宅
https://www.g-mark.org/award/describe/49373
【概要】
武蔵野の森が色濃く残るエリアでの「サービス付き高齢者向け住宅」と「分譲住宅」の複合開発プロジェクト。住宅用途に加え、住民間の交流を育む豊かな共用空間と地域に開くレストランカフェを併設。“家族、居住者、地域、そして時間をつなぐ”を開発テーマとし、多世代が地域とつながりながら心地よく共生できるデザインを実現している。
【審査委員の評価】
分譲住宅とサ高住の一体開発による多世代近居は最近の大きな流れであるが、その際に重要になるのはレストランカフェの存在で、事業としても周辺地域との交流の面においても核になってくる。レストランカフェと中庭を一体のデザインとすることで、セキュリティラインの内外をうまく連続させている点が評価できる。地域交流のプログラムとして重要なまちライブラリー機能を販売ショールームの段階から、会員を募りながら実践したことで、コミュニティ醸成にも企画段階から力をいれていることがよくわかる。オフィス、中高一貫校、保育園という周辺の街と一体で、多世代の暮らしの場となるということも説得力があり、今後の街としての熟成に期待できる。
■クマガヤプレイス|2019年度グッドデザイン賞
駅ビル最上階の“地域とともにつくる”広場
https://www.g-mark.org/award/describe/49764
【概要】
地方中核都市の駅ビルの遊休スペースを活用し、デザイナーが駅ビル事業者と共同で運営するカフェ&コミュニティスペース。かつての駅周辺の賑わいを取り戻すべく、地元事業者はじめ地域の人たちとDIT(Do It Together)することで、“自立的“で“吸引力“ある場づくりを実践。行政をも巻き込む取り組みとして広がりつつある。
【審査委員の評価】
デザイナーは他地域の高架下スペース再生プロジェクトとして、2016年にも開業運営をチームビルドしグッドデザイン特別賞を受賞している。今回のクマガヤプレイスはエリアリノベーションとして展開され、事業者以外のコミュニティー参画・運営も積極的で求心力の高いフロアーを実現されている。事業全てのメンバーが連帯し運営が重なる事に持続的なプログラムへと育っているのだろう。開発運営と一気通貫する場づくりに共感しています。